第11回サケ学研究会プログラム

 日時:2017年7月8日(土)9時より

 場所:北海道大学国際連携機構(元の国際本部)大講義室111号室

    (札幌市北区北15条西8丁目) 

 内容:(午前)特集「サケの資源変動要因を探る」

     (午後)一般講演

 

特集「サケの資源変動要因を探る」

 

趣旨:日本産サケ (Oncorhynchus keta) は、河川から沿岸に降海後、オホーツク海、北西太平洋、ベーリング海、アラスカ湾などの様々な海洋生態系を季節移動し、数万キロに及ぶ回遊を経て産卵のため母川に回帰する。我が国では、サケのふ化放流事業が明治期(1888)より実施され、増殖技術の発達や良好な沖合生息環境により、沿岸来遊数は1970年代より増加し、1996年には8,880万尾に達した。サケ資源は、沿岸漁業を安定的に支えるようになったが、2000年代になると増減を繰り返しながら、長期的に減少傾向を示すようになった。日本産サケの資源状態や生息環境を把握すると共に、サケ資源量が長期・短期的に変動する要因と課題を探る。